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Splashtop Secure Workspace
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ローカルLLMプロトタイプ構築例

現在、多くの企業でAIの活用が進められており、プロトタイプの作成に多大なリソースが投入されています。しかし、プロトタイプ作成にはさまざまなリスクが伴います。ここでは、スマホのブラウザからも利用可能なSplashtop Secure Workspace(SSW)を活用することで、これらのリスクをどのように回避できるかについて説明します。

1. データの機密性とセキュリティリスク

プロトタイプの作成には大量のデータが必要ですが、そのデータが外部に漏洩するリスクがあります。特に、AIプロジェクトでは顧客情報や企業の機密情報を取り扱うため、データの安全性が極めて重要です。

Splashtop Secure Workspaceは、暗号化技術を使用してデータの機密性を保護し、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを低減します。また、アクセス制御機能により、特定のユーザーやデバイスに対してのみデータアクセスを許可することが可能です。スマホのブラウザを使用した場合でも、同様の高いセキュリティを提供し、顧客や取引先からの信頼を維持することができます。

ローカルLLM プロトタイプ構成例

  • スマホブラウザ&Webブラウザ

    このシステムは、スマホやパソコンのWebブラウザからアクセスできます。どこにいても使いやすく、安全に利用できます。
  • Splashtop Secure Workspace(SSW)

    SSWは、インターネット経由でユーザーのリクエストを安全に受け取り、会社のアプリやサービスにアクセスできるようにします。
  • Windows Subsystem for Linux(WSL)

    WSLは、Windowsパソコン上でLinux環境を使うための仕組みです。このシステムでは、フロントエンド(Node.js)やバックエンド(Python)がWSL上で動作しています。
  • フロントエンド(Node.js)

    フロントエンドは、ユーザーからのリクエスト(質問や指示)を受け取り、バックエンド(サーバー)に渡します。そして、バックエンドから返ってきた答えをユーザーに見せます。
  • バックエンド(Python)

    バックエンドは、フロントエンドから受け取ったリクエストをもとに、LLaMAというAIに問い合わせて、答えを作ります。
  • LLaMA(Metaの大規模言語モデル)

    LLaMAは、サーバー上で動作するAIで、情報を検索しながら質問に答えることができます。
  • Docker Desktop & Ubuntu WSL2

    Dockerは、システム内で色々なソフトウェアを簡単に動かすための「入れ物」です。Ubuntu WSL2は、Windowsパソコン上でLinux環境を動かすための基盤です。

2. セキュリティ情報の共有例

今回構築したシステムは、複数の代理店が自分たちのセキュリティチェックシートの質問に簡単に回答できるよう、ローカル環境にプロトタイプとして開発されたものです。このシステムでは、代理店の担当者が質問をチャット形式で入力するだけで、セキュリティチェックシートに対する解答例をすぐに確認できる仕組みを提供しています。
さらに、今回の環境はインターネット経由でのアクセスが制限されており、グローバル固定IPアドレスを使用しない設定になっています。そのため、代理店の担当者が使用する端末(iPhoneなど)からアクセスする際には、特定の条件が必要となります。
例えば:代理店担当者のメールアドレスをSSWユーザーとして事前に登録し、個別に認証を行います。
国内からのアクセスのみを許可し、国外からの接続を遮断することでセキュリティを強化しています。
パスキー(アクセスキー)を期限付きで発行し、一定期間のみアクセス可能にすることで、不正利用を防ぎます。
iPhoneのブラウザを使用してログインできるように設定されているため、代理店担当者がオフィス外でも迅速にアクセスできる利便性を提供します。

このように、Splashtop Secure Workspaceを利用することで、代理店担当者は簡単かつ安全に情報へアクセス可能です。また、アクセスは完全に制御されているため、セキュリティリスクを軽減できます。これにより、各代理店は必要なセキュリティ情報を適切に共有し、不正アクセスを防ぎながら、安心してセキュリティチェックシートの質問に対する解答を取得できる環境が整っています。

3. ベンダーロックインのリスク

特定のベンダーのツールやプラットフォームに依存することで、将来的に他の技術やサービスに移行することが難しくなるリスクがあります。

Splashtop Secure Workspaceは、既存のインフラやアプリケーションとシームレスに統合可能で、特定ベンダーに縛られることなく、他の技術に容易に移行できます。またマルチクラウド環境にも対応しており、オンプレミスやクラウドベースのアプリケーションに対しても安全なアクセスを提供します。

4. 情報セキュリティのリスク

情報セキュリティはAIシステムの運用において非常に重要です。データ保護の失敗は大きな損害を引き起こす可能性があります。

Splashtop Secure Workspaceは、セキュリティポリシーを一元的に管理し、ユーザーごとに異なる権限や条件を適用可能です。管理者はSplashtop Secure Workspaceを通じて、システム内での全てのアクセスやアクティビティをリアルタイムで監視し、不正行為を早期に検出・対応できます。

5. 利用の不適切性に関するリスク

AI技術の利用が不適切な場合、プロジェクトが失敗するリスクがあります。

Splashtop Secure Workspaceは、アクセスポリシーの厳格な設定と管理が可能であり、利用者の行動を適切に制御します。これにより、AIプロジェクトにおける不適切なデータ利用を防止します。また利用状況の詳細なレポートを提供し、企業がAIシステムの適切な活用を確保するための情報を提供します。

まとめ

Splashtop Secure Workspaceは、AIプロジェクトに伴う複数のリスクを包括的に管理するセキュリティおよびアクセス管理ソリューションです。特にデータの機密性、リソースの調達性、情報セキュリティ、ベンダーロックインの回避において、SSWは優れた機能を提供し、企業のAI導入を強力にサポートします。SSWを導入することで、より安全で効率的なプロトタイプ開発が可能となり、ビジネスの成功に貢献します。

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